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シティとサテライトが統一されて半年が過ぎた。 統一はずっと夢見てきたことで、それが現実となってとても嬉しい。 でも、WRGPの為の資金稼ぎのバイト、Dホイールの調整で忙しいクロウと中々会えなくなっていた。 時間が空いたとしても、ギンガやタイガ達に会いにいくこともある。 その時は私も一緒に行くけれど、二人で会えることは殆ど無かった。 だから、私は考えてみた。

「私も誰かの面倒を見てみようと思う」
「……は?」
「誰かを養ってみようかなって。ラリーにはナーヴ達が居るから、うーん鬼柳さんとか?」
「鬼柳はあぁ見えて何でも出来るから、それなりに自分で稼いでる……じゃなくて!」
「えーと、じゃあ青山さん」
「誰だよ、そいつ」
「青くて脇役キャラにしては格好良い人。あの容姿で使い捨てされるってハードル高いよ、また出ると思ってたのに」
「そういうことは俺じゃなくて作ってる人に言え。あと、メタ発言するな」
「ディックとか瓜生って人も居たよね」
「知るかっ! そもそも何で男ばっかなんだよ、俺はそんなこと絶対認めないからな!!」
「その言い方だと、娘の交際を断固として認めない父親みたいだね」
「あのなぁ……俺はお前の彼氏だぞ?」
「知ってるよ? だから私だってこんなこと言い出したんじゃない」
「話が見えねぇんだけど」
「あのね、最近クロウ忙しくて大変そうだから、私も同じように誰かの面倒見たら、少しはクロウの大変さが分かるかなぁと考えたんだけど」
「発想が突飛過ぎてついていけない」
「酷っ!」
「で、俺の大変さが分かって何になるんだよ」
「それは分かってみないと分からないよね」
「だぁーもうややこしい! ともかく、俺はお前が他の男と一緒に住むなんて許さないし、絶対止めてやる」
「それは大丈夫だよ、クロウ。だって全部冗談だもん」
「……まて、どういうことか説明しろ」
「考えてみたけど実行するつもりは無かった、ということです」
「マジ、笑えねぇってその冗談……」
「ごめんごめん。でも私は、クロウの気持ちが聞けて嬉しかったかな」
「あれはだな……」
「だって普段あんまり言ってくれないし、最近忙しくて全然会えないし。正直、ちょっと不安にもなるし寂しかった」
「あー悪い。俺も、もっと時間作りたいとは思ってるんだけど、ジャックの奴が……」
「ジャックがどうしたの?」
「アイツ、働かないんだよ。そのくせ一番金使ってやがる」
「ちょっとジャック絞めてくる!」
「まぁ、死なない程度にな」


【マジ、笑えねぇってその冗談……】

(ジャック! あんたが元凶だったのね!! 今直ぐ働けこの元キン!)
(いきなり何事だ! それに俺は元キンなどという名前ではない!!)
(これでジャックも少しは働いてくれると良いんだけどな……無理か)


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